元は帝国軍の武官。少年時代の匡輝の後見人として母や姉のように世話を焼いていた過去がある。
戦時中の過酷な環境で壊滅的な味音痴と化した。
字は珠紅。戦乱の時代に帝国を平定した紅国の皇帝・天陽帝。帝国史に名を刻んだ最初の龍族。
武人としての面影は薄く、化粧と女装が趣味の穏やかな青年。
通称は「聖者」。何かと険のある物言いをする医士。猫型の魔族・魔尾を従えた魔導士でもある。
龍王の命により、魔族との親交が疑われる教国に潜入している。
紅国元首である龍帝の傍に控え、紅国の官吏を取り纏める冢宰。
土竜の亜人。豪気で溌剌とした女性。翡翠とは「馬鹿力」「地獄耳」などと呼び合う心安い間柄。
都を騒がせている辻斬り男。過去の帝国軍部で剣聖として知られていた聖姿族の武官。
メリドラークの実兄。妹の人形を壊す為に紅国を徘徊している。
龍族に仕える神狼族の青年。字は修羅。上官である翡翠を前にしなければ規律正しい好青年。
狼に似た姿の魔族。同じ侍従のメリには「駄犬」と評されている。
快活な聖姿族の少女。常に何かを食べている健啖家。翡翠の侍従。
普段は翡翠が営む薬屋の店番を任されているが、薬を調合させると毒物が出来上がる程に不器用。
ジンリャの双子の姉。字は伽羅。きっちり結わいた黒髪に片眼鏡をしている。眼光は鋭いが涙脆い。
お茶菓子作りが趣味で、翡翠の味覚を改善するべく奮闘している。
「教国編の登場人物」を参照
和国評議会議長。穏和で物腰柔らかな男。散歩が趣味で書類を抱えた部下達をよく泣かせている。
『聖戦』を機に軍部から離反し、当時の部下達と和国を建国した。
通称はルーイ。議長付き秘書官。有事の際は護衛も務めるが、去る者は追わない主義らしい。
ディーンとは士官学校で出逢い、今も良き友として傍らに在る。
警備隊の隊長。底抜けに明るい鷲の亜人。議長のお散歩ルートを追走できる数少ない人物。
拾い癖があり、犬猫から魔族まで拾ってきてしまうお人好し。
魔力を研究する技術士。古代文明と美酒をこよなく愛する長身痩躯の推定男性。風呂が嫌い。
雪山で倒れていたところをシャークに拾われた。バックの旧友。
魔獣被害に対処する自警団を率いている。人間離れした筋力の持ち主だが妻子には頭が上がらない。
白蛇盗賊団の首領とは顔見知り。年頃の愛娘にアプローチする団員を牽制するのに忙しい。37歳。
砂漠で遭難していた天野色を助けた旅人の青年。自警団の厄介になりつつ魔獣討伐に協力している。
人間、特に子供を庇護することに使命感を抱いている。人探しを目的に遺跡を巡っているようだ。
褐色肌に燃えるような赤髪の寡黙な少年。帝国支配からの郷土奪還を唱えるニルジー純血派の旗頭。
神器「黒剣イリア」に適合した燕帝の神子。現代で「碓井空斗」として生きていた記憶がある。
聖姿族の戦乙女。同胞の救済と解放を目的に、師であり従者でもあるマクナイトと旅をしている。
森の魔女を母に持ち、実の父を知らずに育つ。腕力と術士の才は母から、剣技は師から受け継いだ。
帝国南部で「目覚めた」現代人の少女。能天気な父と兄の影響でしっかり者のお祖母ちゃん子。
黒龍アズリエルの転生体。白雪の母。元の時空で中学2年の春に死去した際、地球の未来が分岐した。
色の双子の兄。祖父に「色が静なら空は動」と評されるほど落ち着きのない性格。髪の色素が薄い。
彗星アジュールが地球に衝突した時空で唯一生き残った龍族。妹と旧友を救う過程で肉体を喪った。
外海に面した国境の治安を守る女性傭兵。通り名はヴァイオレット。慇懃で冗談が通じない性格。
親はなく、幼い頃に傭兵団の団長に拾われた。砦に持ち込まれた「神器」に適合したことを機に、自身の出自を探るようになる。
通称「能なしテッド」。ライネローズに巻き込まれる形で傭兵団に転がり込んだ賞金稼ぎ。魔剣テオドロスと共存している『勇者』。
世間知らずなお嬢様を心配してついて来たものの、彼女に負けじと前向きで無鉄砲なきらいがある。
とある屋敷から抜け出してきた見習い医術士。本人はお忍びのつもりだが、可憐な容姿と大胆な行動でどこに居ても目立ってしまう。
病に倒れた母を助ける秘術・秘薬を探している。目的の為なら手段を選ばない獰猛な面も持つ。
愛称はシオ。ライネローズの護衛騎士。精悍な容貌と屈強な体躯で主人と共に人目を惹いている。
口数が少なく、ライネローズ以外にはそっけない態度をとるが、その顔には身命を賭して主を護る覚悟を滲ませている。
傭兵団の砦に立ち寄った旅人。魔術士としての腕を買われ、任務中のヴィオ達と知り合った。
高貴な空気を纏う、折り目正しく生真面目な青年。懇意にしている薬屋の売り込みには余念がない。
実家の薬屋で働く薬士。蜂蜜色の髪に空色の瞳をしている。気立てが良く、近所でも評判の看板娘。
ローグ家の長女で色の義理の娘。子供の頃から店の常連客であったカインに淡い恋心を抱いている。
氷雷術を得意とする、紅国では名の通った義賊。不死の霊薬を求める勇者一行の動向を追っている。
ローグ家の嫡男。人間である義姉との寿命差を埋める手段を探して家を出た。本名は白雪。
テッドの師。あてどなく旅をしていた流れ者の剣士。陽気だが掴みどころのない赤毛の男。
魔剣テオドロスの適合者。現在の肉体の記憶を辿っていた。時折、別人のように喋ることがある。